一般・アルペン班4年 佐々木 崚也
成長
競技生活最後の冬が始まる。私は中学一年から競技スキーを始め、現在も取り組んでいるが、今シーズンのインカレを機に競技から完全に引退するつもりである。
10年近くスキーに取り組んだが、長いようであっという間だった。この一瞬のようなスキー人生のなかで、中学、高校時代はチームには所属していたが、特に大学時代は部活動としてスキーに取り組みつらくとも刺激的な時間を過ごすことができた。
部活動として行動する中で自分だけではなく、周囲の為に行動するようになった。中学、高校時代は個人種目的な意味合いが強かったこともあり、自分の成績を伸ばすことを第一に取り組んできた。しかし、現在は部活動として取り組み、仲間の重要性に気付いた。
反省
とはいいつつも、同期には迷惑をかけてばかりいる。大学一年次と比べても寝坊の数は減ったが、ゼロにすることはできなかった。同期にこれからの生活習慣と結果を認めてもらうためにも少しでも良い滑りができるように日々トレーニングに打ち込んでいる。特に、私としては後悔したくない気持ちからウエイトトレーニングを始めた。実際に、一年次と四年次を比べた際に倍以上を挙上することができた。
取り組んでいるベンチプレスでは部内1位の記録をたたき出すことができた。しかし、ベンチプレスの成長の裏には他にとてつもないモチベーションがあった。
それはモテるためだ。
失敗した。
ここまで努力したのにもかかわらずなぜ失敗したのか。それはベンチプレスだけをやりすぎたからである。スクワットは特に部員からチキンレッグと揶揄される程である。自分に絶望した。前期のマックス測定の結果を受けて、スクワットを始めるようになった。成長した。重量が上がった。しかし、スクワットが浅いと指摘された。スクワットの浅さは人間性の浅さと同程度である。このような人生でいいのだろうか。ふらふらと生き、周りに迷惑をかけ、なんとも恥ずかしい。
感謝
4年間の部活動を通して、改めて自分だけの力で部活動が成り立っていないということを常に感じた。
先輩や同期、後輩やOB、OG、監督、コーチの方々のお世話になりっぱなしだ。特に、同期は練習中一番声をかけてもらったり、朝遅れない方法を一緒に考えてもらったりと同期のおかげで部活動を続けることができている。同期と最高のインカレとなるように残りの期間を全力で過ごしたい。
また、鹿角は一年次で怪我をしたスキー場であり。三年次では入賞手前までの成績を残せたスキー場であり、思い入れのある場所だ。幸いなことに、今年はノルディックの選手、ジャンプの選手、アルペンの選手が揃っており、昇格の可能性が高い年だ。私含めて、全員が全力で挑みたい。