チームマネジメントで必要なこと
チームをまとめるうえで一番大切なのは、「人を信じること」だと思う。
トレーニングチーフとしてチームを見ていると、計画や理論よりも、最終的にチームを動かすのは「信頼」だと強く感じる。人は信じられるからこそ頑張れるし、信じられているからこそ力を発揮できる。どれだけ練習メニューを工夫しても、互いを信じ合えないチームは前に進めない。だからこそ、仲間を信じ、そして自分も信頼され、尊敬される存在であることが、チームマネジメントの必要なことだと思う。
スキー部のトレーニングは地道で、モチベーションを保つことが難しい場面が多い。特に、個人競技であるからこそ、常に周りと比較され、思うように結果が出ないときには仲間との実力差をひしひしと感じてしまい、強い孤独に襲われることがある。走って、滑って、積み重ねるしかない競技だからこそ、チーム内での信頼関係が何よりの支えになる。
つらいとき、「自分は一人じゃない」と思えるかどうかで、その一歩の重さが変わる。だから私は、チーム全体の雰囲気づくりも気にかけているが、それ以上に、一人ひとりに誠実に向き合うことを大切にしている。元気がなさそうな部員には声をかけ、何気ない会話から元気づけることを意識している。相手を理解しようとする姿勢が、信頼を育てていくと感じている。
もちろん、信じるというのは簡単なことではない。ときには意見がぶつかることもあるし、思うように動いてくれないこともある。それでも、「この人は絶対に良くなろうとしている」と信じる気持ちを持ち続けたい。信頼は、先に相手を疑うよりも、先に相手を信じることで生まれるものだと思う。
そして、自分が人を信じるだけでなく、自分自身も信頼され、尊敬される人でありたい。リーダーが本気で取り組む姿勢を見せることが、何よりの説得力になる。自主練で誰よりも努力し、誰よりも良い結果を残したい。その姿を見て、仲間が「この人の言葉なら信じられる」と思ってくれるようになりたい。
チームマネジメントとは、人を動かすことではなく、人を信じることから始まるものだと、半年間トレーニングチーフ任せていただいてから強く実感した。信じ、信じられる関係の中でこそ、チームは本当の意味で強くなる。これからもその信頼を軸に、仲間とともに前に進んでいきたい。